はじめに
こんにちは、くれよんです。
2024年1月、「文書情報管理士 2級」という資格に合格しました。
今回の記事では、この「文書情報管理士」という資格についてご紹介します。
あまり有名ではない(私も知りませんでした)資格だったため、情報も全然得られない中での受験でした。
ですので、この記事が今後受験される方の参考になれば幸いです。
文書情報管理士とは
概要
公益社団法人日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)が認定する資格試験で、2001年から実施されています。以下は公式HPからの抜粋です。
上級・1級・2級の3つのクラスがあり、現在累計で約17,000人以上が資格を取得しています。主にオフィスで取り扱う文書類、帳票類、伝票類、技術資料、図面などの紙文書をコンピュータの画面で見ることができるようにするためにスキャナ保存したり、また大量の書類を効率よく安全に長期保管するためのマイクロフィルムを活用するための技術と関連する法律、規格などの知識を検定する資格です。
JIIMA 公式サイト
取得するメリット
文書情報のための書類の電子化やマイクロフィルム化は、民間企業のみならず官公庁・自治体にとっても重要な仕事です。それらの電子化業務の入札参加資格要件として「文書情報管理士」の資格が求められることが多いため、そういった企業に勤める人にはメリットと言えます。
資格は5年で更新が必要
どの級でも5年更新制です。更新には3,190円(税込)の更新料と、レポート提出が必要です。
試験概要
試験形式
2級は択一の選択式80問で、試験時間90分です。
CBT方式(Computer Based Testing)で実施されます。PC上で回答していくタイプの試験ですね。時計や筆記用具も含めて、持ち込みは禁止です。計算問題があるので、ペンとA4用紙が渡されますが、試験終了後、紙は回収されます。自動採点のため、合否結果は一瞬でわかります。
ちなみに、90分待たずとも、終わり次第退出が可能でした。
合格基準と合格率
70%以上の正答率で合格です。
全部で80問なので、56問正解出来れば合格ですね。
2級の合格率は、平均して70%前後です。
試験日程
年2回、夏と冬に実施されます。同一の試験期間では1回しか受験出来ません。同一期間中に同じ級を受け直したり、上の級を受けることも出来ません。
2023年度はこんなスケジュールでした。
受験申込み期間 | 受験期間・合否 | 認定証書授与 | |
---|---|---|---|
夏試験 | 6月20日 ~ 8月28日 | 7月20日 ~ 8月31日 | 9月下旬 |
冬試験 | 11月20日 ~ 2月7日 | 12月20日 ~ 2月10日 | 3月上旬 |
受験料
一般受験者は税込みで11,000円です。
テキストや問題集
テキストは指定のものが4冊あります(下記公式HPより引用)。他にないのでこれしかありません。しかもAmazonや楽天では購入できないので公式HPから購入するしかありません。
1と2は必須ですが、3と4はどちらでも良いのではと感じました。全部揃えると1万円超え、結構高いです。泣
文書情報管理士検定試験 参考書のご案内
検定試験には、JIIMA検定試験委員会の編集による参考書から多くの問題が出題されます。
これらの参考書は50年に及びJIIMAに蓄積された文書情報管理に関するノウハウが掲載されています。特にマイクロフィルムは、あらゆる書類がコンピュータで取り扱われる現代こそ、世代を越えた長期保存文書の記録媒体として無くてはならない存在です。 文書情報を安心して保管することが、文書情報管理士が担う役割です。
2022年10月7日に「文書情報マネジメント概論」の第3版を発刊致しました。
試験は以下の4種参考書から出題されます。1.文書情報マネジメント概論
B5判 JIIMA編 3,300円(税込・送料別)
平成29年10月刊(初版)
令和4年(2022年)10月刊(第3版)※第9章は、上級試験のみ試験範囲になります。
2.デジタル時代の マイクロフィルム入門
B5判 76頁 2,640円(税込・送料別)
平成23年4月刊(初版)3.Document Management 標準化ガイドブック2017
B5判 JIIMA編 2,200円(税込・送料別)
平成29年4月刊4.効率とコンプライアンスを高める e-文書法 電子化早わかり(令和3年度版)
JIIMA編 B5 3,300円(税込・送料別)
令和4年(2022年)2月刊(初版)※JIIMA会員・JIIMA資格者の場合、上記の参考書が20%割引となります。
JIIMA 公式サイト
※送料は実費請求させて頂きます。
そして、これが一番困った点だったのですが、この試験には過去問集や問題集がありません・・・!
なので非常に勉強がしにくかったです。しいて言えば、公式HP上に模擬試験が30問載っているので、それは必ずやっておいた方がいいです。同じ問題も何問か出ていました。
公式の試験対策セミナー(オンデマンド動画)もあります。但し、2週間程度しか視聴期間がなく、値段も21,000円+税とお高めです。試験によく出る部分を淡々と読み上げていく感じの内容でした。私はタイパを取って受講しましたが、受けなくても合格は可能だと思います。
出題範囲
こちらが実際の試験結果のレポートです。
5分野から構成されていることがわかります。
計算問題も2問程度出題されていました。
テキストの第9章、プロジェクトマネジメントは2級の試験範囲外なので勉強不要です。
必要な勉強時間
2級に関しては1か月あれば十分です。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回、仕事関係で文書情報管理士の資格を知り、受験をしましたが、この資格自体を知らない方も多いのではないでしょうか。
しかし、実際に勉強をしてみると、資料の保管方法など、身近な内容も多く、勉強になり良かったです。
デジタル化社会では必須の知識とも言えると思います。
私は今後、1級を目指す予定です。
少しでもどなたかの参考になれば幸いです。
それでは、また。
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