こんにちは、くれよんです。
令和4年(2022年)度の宅地建物取引士試験の合格発表が、11月22日に行われました。
今年度の合格基準点は、36点/50点、合格率は17.0%となりました。
この記事では、
- これから宅建試験に初挑戦したいという方
- 点数が伸び悩んで困っている
- 周辺知識が大切とよく聞くけど、どうやれば付くのかわからない方
- 勉強方法はこれで良いのだろうか・・・と悩んでいる方
に向けて、勉強方法のコツをお話ししていきます。
宅建(宅地建物取引士)試験の概要
宅地建物取引士の試験は、50問(登録講習修了者は45問)、四肢択一式による筆記試験(マークシート)です。合格率は約15%、合格基準点は毎年前後しますが、大体34点~38点くらいであることが多いです。国家資格ですが、受験資格に制限がなく誰でも受験できるため、人気の高い資格です。
なかなか点数が伸びないのはなぜ?
これはズバリ、周辺知識が不足しているからです。
周辺知識が不足していると、問われ方が変わったり、応用問題が出されると対応できなくなってしまいます。宅建試験では、いわゆる個数問題(次の内、正しいものは何個あるか 等)が何問か出題されることが多いため、四肢択一といえども、四肢全てについて正誤が判断できるようにならなくてはなりません。
例えば、以下のような問題です。
いくら3肢が確実にわかっていても、1肢間違えればその問題は不正解になってしまいます。
R3年10月本試験 問30
宅地建物取引業者がその業務に関して行う広告に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しいものはいくつあるか。
ア 宅地の販売広告において、宅地に対する将来の利用の制限について、著しく事実に相違する表示をしてはならない。
イ 建物の貸借の媒介において広告を行った場合には、依頼者の依頼の有無にかかわらず、報酬の限度額を超えて、当該広告の料金に相当する額を受領することができる。
ウ 複数の区画がある宅地の売買について、数回に分けて広告するときは、最初に行う広告に取引態様の別を明示すれば足り、それ以降は明示する必要はない。
エ 賃貸マンションの貸借に係る媒介の依頼を受け、媒介契約を締結した場合であっても、当該賃貸マンションが建築確認申請中であるときは広告をすることができない。
- 一つ
- 二つ
- 三つ
- 四つ
過去問を何度も何度も周回していれば、誰でも6割の30点くらいは取れるようになると言われています。
問題は、そこから点数が伸びなくなってしまうことです。
数点足りなくて落ち続けてしまう人は、おそらく周辺知識が不足しています。いわゆる点と点が線になっていない状態です。
それでは、この周辺知識はどうすれば補えるのでしょうか?
過去問の勉強方法
過去問の解き方
まず前提として、過去問ですが、四肢択一の状態で記載されているものが多いかと思います(一問一答形式のものもあります)。どちらのタイプを選ぶかは好みで大丈夫です。
当然ながら、四肢択一の過去問で勉強する場合、どの肢が正解であるかを覚えても意味がありません。一問一答の過去問であっても同じで、正誤だけを覚えても意味がないのです。
大切なのは、一問ずつ、丁寧に、なぜその答えになるのかを考えながら解いていくことです。四肢択一タイプであっても、一問一答だと思って一問ずつ解いたほうがいいです。思考を惑わされないように、問題文の最後の「誤っているものはどれか、または正しいものはどれか」は読まずに解くのもいいと思います。
ここまで読んで、なんだ、よくある話だな・・・と思ったそこのあなた!
この記事で推したいのは、次の方法です!
過去問とテキストの突き合わせ
これ、択一式の点数が確実に伸びます。
具体的なやり方ですが、テキストの、過去問で問われている論点の箇所に、正誤(〇×)と、その理由や引っ掛けなどを記入していきます。これを一問一問すべてやります。そうすると、テキストの中で何が問われているのか、どこが多く問われているのか、どう問われているのかが一目瞭然になっていきます。テキスト読みをする際もメリハリをつけやすくなりますし、自ずと周辺知識も身についていきます。
下の画像は実際に私が使っていたテキストです。こちらは次のおすすめの教材でもご紹介していますが、gokaku.tvさんが出版している「見てうかるシリーズ」のテキスト(電子版)です。
こんな感じで、どんどん自分だけのテキストになっていきます。動画⇔過去問⇔テキストを繰り返すことにより、問題文を読んだ時に論点がきちんと浮かぶようになります。
この作業、正直時間はめちゃくちゃかかります・・・。
しかし、最初に一周やってしまえば終わりなので、やらない手はありません。
おすすめの教材
過去問
TACから出版されている、みんなが欲しかった!シリーズの黄色の過去問がおすすめです。
3分野でそれぞれ分冊できるようになっており、持ち運びにも便利です。
これ1冊をやりこめば十分に合格は可能です。
テキスト
gokaku.tvさんが出版している「見てうかるシリーズ」のテキスト(電子版)です。こちらはiPad勉強が可能であれば、とてもおすすめです。解説が過去問に準拠しているので無駄がなく読みやすいです。電子書籍のため、こちらからサンプルを気軽に読むことが出来ます。
なんとこちら、Amazonのkindle unlimitedを利用している場合は無料で利用できます。無料ですが、すごくわかりやすく、最後まで利用しました。おすすめです。過去問突き合わせ等、書き込みをするにはPDF化する必要があるのでひと手間かかりますが、何しろ無料ですので・・・笑
kindle unlimitedは、テキスト以外にも、マンガや雑誌、書籍はもちろん、なんと絵本まで読めます!こどもたちに読み聞かせするのにちょうどよくて気に入っています。
初月無料やキャンペーンで数か月安くなっていたりするので、その時はねらい目です。
→ \なんと!今なら30日無料!/
資格試験系のテキストも豊富で読み放題・・・お得すぎる!
電子書籍で勉強する場合、iPad勉強との相性が最強です!
人気のみんなが欲しかったシリーズがついに電子版に対応しています!さすがに読み放題ではありませんが、紙よりも少しお得ですね。
電子版はちょっと・・・という方には、さきほどご紹介した過去問と同じシリーズであるこちらのテキストもおすすめです。過去問とリンクしているため使いやすいです。もちろん過去問同様3つに分冊できます。
他の資格試験にも活かせる
筆者のくれよんはH25年に社会保険労務士試験に合格、R4年の宅地建物取引士試験には一発合格しました。
実は、社会保険労務士試験は大学時代も含めて4年掛けでした・・・。社労士試験には択一式試験に加えて選択式試験と足切りの仕組みがあり、本当に苦しみました。択一式については合格点には届いていたものの、7割前後を推移していて伸び悩んでいました。4年目にide社労士塾(残念ながら現在は閉塾してしまったようです)の井出先生がおすすめされていた過去問突き合わせを実践したところ、本番では8割を超える61点を取り合格することが出来ました。
宅建試験の勉強では最初から過去問突き合わせを実践したため、序盤から模試でも安定して点数を取ることが出来ていました。
ですから、この方法は択一式の試験であれば応用がきくといえます。
宅建試験などの択一試験で点数が伸び悩んでいる方には、ぜひ試して頂きたいです。
いかがでしたでしょうか?
少しでもお役に立てましたら幸いです。
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